大西洋クロマグロ問題、いよいよ土俵際か?


舞鶴港

スイス政府は8日、絶滅の恐れがある生物の取引を規制するワシントン条約で大西洋のクロマグロの輸出入を禁止するモナコの提案を支持する意向を表明しました。

外交を基本的にスイスに委託している隣国のリヒテンシュタインの分を含めモナコ案に2票の賛成票を投じる見込みで、同案に強く反対する日本にとって
状況はさらに厳しくなったとみられています。

大西洋クロマグロを輸入できなくなったからといって、すぐにマグロが食べられない訳ではないでしょうが、世界最大のマグロ輸入国として私たちには、より一層責任ある行動が求められることは間違いないと思います。

ワシントン条約といえば、オランウータンやパンダが登録されている動物保護条約です。

もし本当にクロマグロが絶滅に瀕しているなら、もちろん日本人もそれを食用にすることは慎むべきでしょう。

だからこそ、食文化や道徳観の違いから、感情的な対立になってしまっているクジラ問題の反省を活かし、是非とも心ある市民が正しい選択を行えるよう「中立的で科学的な判断材料」を提供してもらいたいものです。


海守より