黒潮と親潮、どちらが透明 ?

(荒れ狂う 若狭湾)


海の水は濁っているより澄んでいるほうがやっぱりいい。灰色がかった東京湾より、珊瑚や熱帯魚が見える沖縄の海のほうが、何といってもきれいだし、安全な感じがする。

海水の透明度は、船上から直径30センチほどの白い円盤を沈めてゆき、それが見えなくなった時点の深さを計り、それを何度か繰り返して平均値を出す。

東京湾の透明度が1メートルから2メートルという場合は、白い物を水面から1メートルから2メートル入れるともう見えないということである。

このハイテクの時代に、信じられないような原始的な方法だが、これでコト足りているということらしい。

さて、日本の周りを流れる海流、北から親潮と南からの黒潮のどちらが透明度が高いかというと、親潮は10〜15メートル、黒潮は30〜40メートルで、黒潮の方が断然澄んでいる。

これは親潮プランクトンなどをたくさん含んでいるのに対し、黒潮は少ないため。

この場合、魚にとっては、透明度の低い親潮のほうがエサが多くて好ましい水だといえるのだ。